第18話 悪は進み、地は揺れ、滅ぶ























「・・キラ」

「ん?なあに?アスラン」

「・・・・・・ごめん」

「・・・・・・・・・・・え?」


何?記憶でも戻ったの?


「・・・アスラン!今、何て言った?!」

「・・・・?」


何で?本当は覚えているの?

記憶が戻っているのを知られたくないの?


「・・・・どっちなのさっ」


期待させようとしているの?


「…いい加減にして・・」

「…キラ・・・ッ」


違う。

このそぶりが嫌なんだ。

期待する自分が嫌なのに・・

なのに――――っ。


「何時までそんな風にいるつもりなの…っ?」


辛いよ。

早く会いたいよ。

本当は君に会いたいんだ。

本当の君に……!!!


「記憶戻るまで……側に来ないで……っ」


怖い。

記憶なんて戻ってほしくない。

でも、今の君じゃ僕は…受け入れられない。

ただ、怖いだけなのかもしれないけれど…。


「…………解った」

「……!」


アスラン…待って…言葉がでない……待って、いかないで……。


「…今までありがとう、キラ」


そんな言葉を残さないで…。





















































「……記憶………ヒダカ……なら全部思い出せた」


思い出したくない、ヒダカ。


「…ヒダカは…嫌い」

「じゃあ、誰なら良いんですの?」

「………ラ・・・クス・・・クライ・・」

「黙りなさい、アスラン・ザラ。殺されたくなかったらいう事を聞くことですわ」

「………っ!!!」


ラクスの手が俺の首を絞めようとする。


「…何っ」

「記憶が戻ったのならちょうどいいですわ。ヒダカの情報を・・!!!」

「……っ…」

「あら。首絞めすぎちゃいました?さぁ、ヒダカの情報教えなさい」

「ゲホッゴホ・・ゲホッゲホ・・・ヒ・・ダカ・・・・」


記憶なんていらない。


「・・・・ヒダカは・・・生きている」

「あら。死んでなかったんですの・・それをわざわざ隠してたんですの?」

「・・・・・・・キラが、まだ・・知らなかったから」

「・・・そう。じゃあ居場所は?」


ヒダカの居場所。

キラの帰るべき場所・・・。


「・・・ずっと、遠くの……オーヴ」

「オーヴ・・・・・ですって・・・?」


此処からとても離れた国、オーヴ。


「……そう。彼に聞けばいいんですのね…」

「――――っ!!!!!」














後書き―――――――☆
注*アスラン死んでません!
すみませんvついアスランが主役だと思い込んでました。
書き終わった後に「あ、アスランじゃなくてキラだ」みたいな?(汗
最近サブタイトルにこってますvっていうかなげぇ。長すぎ。
第17話は朝。18話はうたばんみながら。
04年の3月11日、木曜日8時でした!終り!!!